オマハ、オマハハイアンドローについてのルール説明
オマハのルール
1. 普通のオマハ
2. オマハハイアンドロー(オマハエイトオアベター)
3. ノーリミット、ポットリミット、リミット
1.普通のオマハ
※ホールデムのルールを知っている方限定
まず、ホールデムとオマハの違いは
① スターティングハンドの枚数が違う
② スターティングハンドを使用できる枚数が違う
この2点だけです!
もう少し詳しく説明しましょう。
① スターティングハンドの枚数が違う
ホールデムは2枚、オマハは4枚。これだけです。以上です。
② スターティングハンドを使用できる枚数が違う
ホールデムはボードに♦が4枚落ちている状況で、スターティングハンドに♦を1枚でも持っていれば「私フラッシュできてる!」と主張できます。
また、ホールデムはボードに♦が3枚落ちている状況で、スターティングハンドに♦を2枚持っていても「俺はフラッシュだ!」と主張できます。
もっといえば、ホールデムはボードに♦が5枚落ちている状況で、スターティングハンドに♦がなくても「私一応フラッシュなの・・・」と主張できます。
つまり、ホールデムはスターティングハンドの2枚とボードの5枚の合計7枚を自由に組み合わせた5枚で役を作ることができるのです。
しかし、オマハは違います!!
オマハのスターティングハンドは4枚でボードは5枚なので合計9枚ですが、この9枚を自由に組み合わせた5枚で役を作ってはダメなのです!!これがホールデムと混同しやすいポイントですね。
じゃあどうやって役を作るのかというと、オマハは、
『スターティングハンドから2枚、ボードから3枚の合計5枚で役を作らねばならない』というホールデムとは違ったルールがあります。
具体例を出しましょう。
オマハで以下のスターティングハンドとボードでどんな役を主張できるでしょうか?
ボード
♠5 ♠6 ♠7 ♥9 ♠10
スターティングハンド
♥8 ♠A ♣9 ♣10
オマハを知らない方だと「Aハイフラッシュ!」と思うのも仕方ないのですが、先ほど言った通り、『スターティングハンドから2枚、ボードから3枚の合計5枚で役を作らねばならない』というオマハのルールがあるので、このボードとスターティングハンドでフラッシュを作ろうとしても、ボードから3枚はスペードを選べますが、ハンドには1枚しかスペードがないため、フラッシュを作ることができないのです。
よってこの状況で作ることができる最強のハンドは
ボード6♠7♠9♥、スターティングハンド8♥T♣のストレートになるのです。
これでオマハのルールは以上です。
ルールだけの理解ならこれだけなので簡単ですね!
続いて少しややこしいオマハハイアンドローの説明です。
2.オマハハイアンドロー(オマハエイトオアベター)
まず、オマハとオマハハイアンドローとの違いは
ポットを獲得する権利が異なる
という点です。
もう少し説明すると、
オマハは、ショウダウン時にショウダウンしたハンドの中で最も強いハンドを持ってるプレーヤーがポットを獲得できます。ホールデムと同じですね。
一方、オマハハイアンドローは、ショウダウン時にショウダウンしたハンドの中で最も強いハンドを持ってるプレーヤーと、『最も弱いハンド』を持っているプレーヤーでポットを山分けします。
更に説明しましょう。
最も強いハンドという考え方はホールデムと同じですが、『最も弱いハンド』という定義がホールデムの常識と全く違うのでしっかり説明します。
『最も弱いハンド』とは何か?ですが、ハンドの作り方は通常のオマハと同様、ボードから3枚とスターティングハンドから2枚の合計5枚で作ります。
『最も弱いハンド』と言いましたが、これは フラッシュやストレートなどの役の概念はなく(※)、『弱いカード』を重複なく(※※)集めることでハンドを作ります。ただのカード集めと言い替えることができます。
では『弱いカード』とは何か?ですが、A,2,3,4,5,6,7,8の8種類のカードでしか作ることができず、更にその中でAを最弱とし、数字の順に強くなり、8が最強になります。9,T,J,Q,Kは『弱いカード』に該当しないため除外されます。
続いて絶対的な最も弱いハンドですが、これはA2345です。あれ?ストレートじゃないの?と思うかもしれませんが、先ほど言った通り フラッシュやストレートやペアなどの役の概念はない(※)ので、集めた弱いカードが順番になっていようが全部同じスーツだろうが関係ないのです。また、先ほど言った(※※)の通り、A2234のように重複させることもできません。
弱いハンドの優劣ですが、これはどちらがより弱いカードを持っているかで決します。
具体例(左のハンドがより弱く、ローカードを主張できるという意味です)
A2345>A3456
A5678>23457
A3456>A4578
23568>23678
具体例で確認してみましょう。これからは強いハンドをハイカード、弱いハンドをローカードと呼びます。
ボード
♠5 ♠6 ♠7 ♥9 ♠10
スターティングハンド
♥8 ♠A ♣9 ♣10
先ほどと同じ具体例ですね。
この状況では
ハイカード:ボード6♠7♠9♥、スターティングハンド8♥T♣のT9876のストレート
ローカード:ボード5♠6♠7♠、スターティングハンドA♠8♥のA5678のローカード
を主張することができます。
この状態でショウダウンになった時、相手より強いハイカードと相手より弱いローカードであればポットの100%を獲得できますが、ハイカードではこっちが勝ったけどもローカードでは相手がより弱いハンドを作ってしまった場合には、ポットの50%しか獲得することができません。
続いてよくある間違いです。
その1
ボード
♠5 ♠6 ♠7 ♥9 ♠10
スターティングハンド
♣7 ♠A ♣9 ♣10
この状況では
ハイカードはTと9の2ペア
ローカードは成立しません。
というのもローカードは重複してはならないので、A5677というローカードは成立しないからです。
その2
ボード
♠5 ♠6 ♥9 ♠10 ◆K
スターティングハンド
♥8 ♠A ♣9 ♣10
この状況では
ハイカードはTと9の2ペア
ローカードは成立しません。
というのも、オマハはボードから3枚とスターティングハンドから2枚を使用するというルールは普通のオマハと同様ですし、ローカードを作る際も同様だからです。言い替えると、ボードに8以下のカードが3枚以上ないとローカードを作ることはできないのです。
続いてベットやレイズに制限があったりなかったりするルールについて説明します。
3. ノーリミット、ポットリミット、リミット
①ノーリミット
私たちがいつもプレーしているベット額やレイズ額の上限がないゲームです。これは割愛します。
②ポットリミット
いきなりですが、具体例で説明します。
具体例1
SB100/BB200
でUTGが700にレイズした状況で、BTNの自分までフォールドでアクションが回ってきました。BTNの自分のレイズ制限を見てみましょう。
ポットリミットゲームのレイズ上限額ですが、これは
『自分より前のプレーヤーのベットまたはレイズ額を2倍したもの(A)と、自分のプレイ前のポット額(B)を合わせた額が、レイズ額の上限である』というルールがあります。
今回の例では、
(A)=UTG700の2倍=1,400
(B)=SB100+BB200+UTG700=1,000
(A)+(B)=2,400
この2,400がポットリミットでのレイズ上限額です。
具体例2
SB100/BB200
でUTGが700にレイズした状況で、HJコール、COが3,100にポットレイズしてBTNの自分にアクションが回ってきました。BTNの自分のレイズ制限を見てみましょう。
(A)=COの2倍=6,200
(B)=SB100+BB200+UTG700+HJ700+CO3,100=4,800
(A)+(B)=11,000
この11,000がポットリミットでのレイズ上限額です。
ちなみにポットリミットでの最大レイズ額でレイズすることを「ポット」「ポットレイズ」と呼び、ポットレイズに対するポットレイズを「リポット」と呼びます。
具体例3
SB100/BB200
でUTGが700にレイズした状況で、HJコール、COがポットレイズ、BTNの自分がリポットをする場合、いくらになるか?
また、COがリリポットした場合はいくらになるか?
COのポットレイズ額
(A)=700 x2 =1,400
(B)=100+200+700+700=1,700
(A)+(B)=3,100
BTN自分のリポット額
(A)=3,100 x2 =6,200
(B)=100+200+700+700+3,100=4,800
(A)+(B)=11,000
COのリリポット額
(A)=11,000 x 2 =22,000
(B)=自分以外のポスト額100+200+700+700+11,000=12,700
(A)+(B)=34,700
ではなぜこんなまどろっこしい計算になるのかというと、先ほどのポットレイズ上限計算式を文章で説明すると、『ポットレイズした相手に与えるポットオッズを50%以下にしなければならない』ということです。この説明を数式にしたのが最初に説明したものです。
③リミット
ベット額がより制限されるゲームです。私が経験したフィックスドリミットについて説明します。
とても簡単です。
プリフロップとフロップのベット額=1BB
ターンとリバーのベット額=2BB
レイズは3回まで。レイズ額はベット額の2倍まで。
以上がオマハ、オマハハイアンドロー、ポットリミット、フィックスドリミットについてでした!
1. 普通のオマハ
2. オマハハイアンドロー(オマハエイトオアベター)
3. ノーリミット、ポットリミット、リミット
1.普通のオマハ
※ホールデムのルールを知っている方限定
まず、ホールデムとオマハの違いは
① スターティングハンドの枚数が違う
② スターティングハンドを使用できる枚数が違う
この2点だけです!
もう少し詳しく説明しましょう。
① スターティングハンドの枚数が違う
ホールデムは2枚、オマハは4枚。これだけです。以上です。
② スターティングハンドを使用できる枚数が違う
ホールデムはボードに♦が4枚落ちている状況で、スターティングハンドに♦を1枚でも持っていれば「私フラッシュできてる!」と主張できます。
また、ホールデムはボードに♦が3枚落ちている状況で、スターティングハンドに♦を2枚持っていても「俺はフラッシュだ!」と主張できます。
もっといえば、ホールデムはボードに♦が5枚落ちている状況で、スターティングハンドに♦がなくても「私一応フラッシュなの・・・」と主張できます。
つまり、ホールデムはスターティングハンドの2枚とボードの5枚の合計7枚を自由に組み合わせた5枚で役を作ることができるのです。
しかし、オマハは違います!!
オマハのスターティングハンドは4枚でボードは5枚なので合計9枚ですが、この9枚を自由に組み合わせた5枚で役を作ってはダメなのです!!これがホールデムと混同しやすいポイントですね。
じゃあどうやって役を作るのかというと、オマハは、
『スターティングハンドから2枚、ボードから3枚の合計5枚で役を作らねばならない』というホールデムとは違ったルールがあります。
具体例を出しましょう。
オマハで以下のスターティングハンドとボードでどんな役を主張できるでしょうか?
ボード
♠5 ♠6 ♠7 ♥9 ♠10
スターティングハンド
♥8 ♠A ♣9 ♣10
オマハを知らない方だと「Aハイフラッシュ!」と思うのも仕方ないのですが、先ほど言った通り、『スターティングハンドから2枚、ボードから3枚の合計5枚で役を作らねばならない』というオマハのルールがあるので、このボードとスターティングハンドでフラッシュを作ろうとしても、ボードから3枚はスペードを選べますが、ハンドには1枚しかスペードがないため、フラッシュを作ることができないのです。
よってこの状況で作ることができる最強のハンドは
ボード6♠7♠9♥、スターティングハンド8♥T♣のストレートになるのです。
これでオマハのルールは以上です。
ルールだけの理解ならこれだけなので簡単ですね!
続いて少しややこしいオマハハイアンドローの説明です。
2.オマハハイアンドロー(オマハエイトオアベター)
まず、オマハとオマハハイアンドローとの違いは
ポットを獲得する権利が異なる
という点です。
もう少し説明すると、
オマハは、ショウダウン時にショウダウンしたハンドの中で最も強いハンドを持ってるプレーヤーがポットを獲得できます。ホールデムと同じですね。
一方、オマハハイアンドローは、ショウダウン時にショウダウンしたハンドの中で最も強いハンドを持ってるプレーヤーと、『最も弱いハンド』を持っているプレーヤーでポットを山分けします。
更に説明しましょう。
最も強いハンドという考え方はホールデムと同じですが、『最も弱いハンド』という定義がホールデムの常識と全く違うのでしっかり説明します。
『最も弱いハンド』とは何か?ですが、ハンドの作り方は通常のオマハと同様、ボードから3枚とスターティングハンドから2枚の合計5枚で作ります。
『最も弱いハンド』と言いましたが、これは フラッシュやストレートなどの役の概念はなく(※)、『弱いカード』を重複なく(※※)集めることでハンドを作ります。ただのカード集めと言い替えることができます。
では『弱いカード』とは何か?ですが、A,2,3,4,5,6,7,8の8種類のカードでしか作ることができず、更にその中でAを最弱とし、数字の順に強くなり、8が最強になります。9,T,J,Q,Kは『弱いカード』に該当しないため除外されます。
続いて絶対的な最も弱いハンドですが、これはA2345です。あれ?ストレートじゃないの?と思うかもしれませんが、先ほど言った通り フラッシュやストレートやペアなどの役の概念はない(※)ので、集めた弱いカードが順番になっていようが全部同じスーツだろうが関係ないのです。また、先ほど言った(※※)の通り、A2234のように重複させることもできません。
弱いハンドの優劣ですが、これはどちらがより弱いカードを持っているかで決します。
具体例(左のハンドがより弱く、ローカードを主張できるという意味です)
A2345>A3456
A5678>23457
A3456>A4578
23568>23678
具体例で確認してみましょう。これからは強いハンドをハイカード、弱いハンドをローカードと呼びます。
ボード
♠5 ♠6 ♠7 ♥9 ♠10
スターティングハンド
♥8 ♠A ♣9 ♣10
先ほどと同じ具体例ですね。
この状況では
ハイカード:ボード6♠7♠9♥、スターティングハンド8♥T♣のT9876のストレート
ローカード:ボード5♠6♠7♠、スターティングハンドA♠8♥のA5678のローカード
を主張することができます。
この状態でショウダウンになった時、相手より強いハイカードと相手より弱いローカードであればポットの100%を獲得できますが、ハイカードではこっちが勝ったけどもローカードでは相手がより弱いハンドを作ってしまった場合には、ポットの50%しか獲得することができません。
続いてよくある間違いです。
その1
ボード
♠5 ♠6 ♠7 ♥9 ♠10
スターティングハンド
♣7 ♠A ♣9 ♣10
この状況では
ハイカードはTと9の2ペア
ローカードは成立しません。
というのもローカードは重複してはならないので、A5677というローカードは成立しないからです。
その2
ボード
♠5 ♠6 ♥9 ♠10 ◆K
スターティングハンド
♥8 ♠A ♣9 ♣10
この状況では
ハイカードはTと9の2ペア
ローカードは成立しません。
というのも、オマハはボードから3枚とスターティングハンドから2枚を使用するというルールは普通のオマハと同様ですし、ローカードを作る際も同様だからです。言い替えると、ボードに8以下のカードが3枚以上ないとローカードを作ることはできないのです。
続いてベットやレイズに制限があったりなかったりするルールについて説明します。
3. ノーリミット、ポットリミット、リミット
①ノーリミット
私たちがいつもプレーしているベット額やレイズ額の上限がないゲームです。これは割愛します。
②ポットリミット
いきなりですが、具体例で説明します。
具体例1
SB100/BB200
でUTGが700にレイズした状況で、BTNの自分までフォールドでアクションが回ってきました。BTNの自分のレイズ制限を見てみましょう。
ポットリミットゲームのレイズ上限額ですが、これは
『自分より前のプレーヤーのベットまたはレイズ額を2倍したもの(A)と、自分のプレイ前のポット額(B)を合わせた額が、レイズ額の上限である』というルールがあります。
今回の例では、
(A)=UTG700の2倍=1,400
(B)=SB100+BB200+UTG700=1,000
(A)+(B)=2,400
この2,400がポットリミットでのレイズ上限額です。
具体例2
SB100/BB200
でUTGが700にレイズした状況で、HJコール、COが3,100にポットレイズしてBTNの自分にアクションが回ってきました。BTNの自分のレイズ制限を見てみましょう。
(A)=COの2倍=6,200
(B)=SB100+BB200+UTG700+HJ700+CO3,100=4,800
(A)+(B)=11,000
この11,000がポットリミットでのレイズ上限額です。
ちなみにポットリミットでの最大レイズ額でレイズすることを「ポット」「ポットレイズ」と呼び、ポットレイズに対するポットレイズを「リポット」と呼びます。
具体例3
SB100/BB200
でUTGが700にレイズした状況で、HJコール、COがポットレイズ、BTNの自分がリポットをする場合、いくらになるか?
また、COがリリポットした場合はいくらになるか?
COのポットレイズ額
(A)=700 x2 =1,400
(B)=100+200+700+700=1,700
(A)+(B)=3,100
BTN自分のリポット額
(A)=3,100 x2 =6,200
(B)=100+200+700+700+3,100=4,800
(A)+(B)=11,000
COのリリポット額
(A)=11,000 x 2 =22,000
(B)=自分以外のポスト額100+200+700+700+11,000=12,700
(A)+(B)=34,700
ではなぜこんなまどろっこしい計算になるのかというと、先ほどのポットレイズ上限計算式を文章で説明すると、『ポットレイズした相手に与えるポットオッズを50%以下にしなければならない』ということです。この説明を数式にしたのが最初に説明したものです。
③リミット
ベット額がより制限されるゲームです。私が経験したフィックスドリミットについて説明します。
とても簡単です。
プリフロップとフロップのベット額=1BB
ターンとリバーのベット額=2BB
レイズは3回まで。レイズ額はベット額の2倍まで。
以上がオマハ、オマハハイアンドロー、ポットリミット、フィックスドリミットについてでした!